篠山城 寸景 篠山市

篠山城の濠端周辺に咲く彼岸花の毒々しい程の紅い色も、もそろそろ疲れて色褪せ精彩を欠いてきている。篠山城を訪れる観光客も西側の内掘沿いに散策する姿を見ることは余りない。石垣の城としての中郭部と大書院だけで、
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外堀沿いに城を囲む大土塁や三方に残る「馬出し」遺構にまで眼を向ける人も少ない。本丸天守台下へ延びる北側から東面の内掘沿いの犬走りも石積・濠・櫓台の復元工事中で入れない(以前と違って今後も傍へも寄れないかも?)・此の本丸西面の犬走りも興味を持ち散歩にと歩を進める人はさらに少ない。
  濠の水面(みずも)に紅い影を映す彼岸花
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鉄壁堅固さを見せる大手門も その裏面では石積の石が割れ・剥がれ・崩れが目立ってきているようです。篠山城400年祭は城の歴史と遺構が残っていて成り立つもの…!! 壮大な計画・年月と費用をかけての篠山城跡全体の復元工事が
   傷んできた石垣には雑草が蔓延り(はびこり)400年の古城の疲れを曝け出している
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外堀内部の一部表面縄張り復元:芝生庭園であっても それ以上を望めないかも知れませんが、現遺構の修復・復元を併せ進めて欲しいものです。砂のピラミッドや・賽の河原で石を積む 虚しさの不安を不図感じる… 
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中世山城が石垣も・目立つ高土塁もなく、空掘・堀切遺構も埋もれ目立たず、其の存在さえ忘れ去られようとしているようだが、400年祭を期に篠山城の縄張り:旧状忠実復元と並行に現状の遺構修復や、中世八上城関連の波多野氏配下の城砦群や其の付城…に限らず ふるさとの貴重な文化財遺産全般に関心と理解を持っていただければと思います。

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