丹波の名工・磯尾柏里(初代) 丹波市

丹波には日本を代表する名工がいる。名工とか匠と呼ぶには失言かも知れないが!?幼くして大工・石工の修行を初め…創造の彫刻芸術家:石工として「日本一」の語源となった丹波佐吉、その師匠難波金兵衛や共に腕を磨くライバル(好敵手)となった二代目金兵衛木彫りでは中井権次も代々宮大工として丹波・但馬・播磨諸々の寺社建築彫刻に多くの作品を遺し重文指定されているものも多い。 
       柏原八幡神社・社殿前の狛犬は丹波佐吉(村上源照信)作
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磯尾氏は大工修行で初仕事となった大新屋の代官屋敷で、丹波佐吉の石像を見て近くには新井神社に中井権次の木像作品を身近に観察され感銘を受けられた事でしょう。柏原八幡神社は昔より三丹一(丹波・但馬・丹後)の厄除大祭で知られ2月17~18日両日は参詣人で賑わう。平日だった為か土日の昨日・今日と
      柏原八幡社殿西・摂社:厄除神社前の狛犬が磯尾柏里作
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破魔矢を持った参詣者は多い。鳥居を潜る正面の本殿前に対の狛犬が立ち、台座には「石匠照信」と刻まれる丹波佐吉(村上源照信)の作品です。朱色に染まる三重塔へ向う西(左手)側へ廻ると摂社ながら大祭の主役・厄除神社が建ち、此処にも少し小振りながら鬣 荒ぶぬ狛犬が立つ。台座には小さく柏里の刻印がある。柏原藩織田家陣屋前の「田ステ女」像とを御存知の方は多いでしょう、
        磯尾柏里作「関西氷上郷友会」(贈:傘寿記念)の一刀彫り達磨像
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僅かながら石造彫刻として残された初代柏里氏の作品だが:もと大工職人から独力で40歳から彫刻家としてノミ一筋に創作活動に情熱を注いでこられた磯尾柏里氏は木彫りに繊細な多くの作品が残され、常勝寺の「鬼こそ」面・柏原町歴史資料館内に併設の田ステ女記念館には彩色された木彫りのステ女像等が展示されている 

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