愛宕祭りの「造りもの」 2010

真夏のイベントの代表は花火大会・盆踊り・いま実施中の鴨庄の案山子祭り…丹波市氷上町では此れに造りものが加わります。”造りもの”とは云っても此れは元禄年間(1688-1704)頃より引き継がれ、 三百余年の伝統を誇るものですが、作成にあたって・材料には、日用品の食器・金物 ・陶器や祝儀物の熨斗・扇子等用品を使用されますが、一種類の材料だけを使って造るという約束事があります。
  愛宕祭:成松商家群を抜けてメイン・イベント会場の氷上中央小学校までパレード
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火難除けの神【京都・愛宕神社】の分社を設けて 鎮火と五穀豊穣を祈願したのを起源として、毎年8月23~24日に行われ氷上町随一の大祭ですが、此の日に合わせて各町内で創作された作品が町内ごとに展示されており、展示場所探しのスタンプラリーを兼ねて、作品を訪ねる親子連れもおおい。
   祝儀袋や水引・古書で作られた鬼太郎一行は妖怪五十三次始発の日本橋か!!・
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愛宕祭への”お供え”ものが発展したものか・形を変えての奉納行事となったものか!!。制作テーマは例年・話題性の有るもの・事にNHK連続ドラマ等の人気者が圧倒的に多く、今年は当然「ゲゲゲの鬼太郎」・ペットボトルだけの一反木綿や、付け替え工事で姿を消す余部鉄橋はスチール缶?…「竜馬伝」からは瀬戸物一式の江戸城伏見櫓・ガラス食器だけの宇宙探索機「はやぶさ」も有った。
牡蠣殻で作られた”丹波竜”は 丹波市の活性化を担っているのかな、牡蠣ガラ活性炭!!?
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今年初めて見た使用材料には貝・牡蠣ガラによる丹波竜と卵や、どんぐり・笹竹・人参等の草食材びよる鬼太郎、丹波地域の再生計画策定参画の関西大学グループからも材木片や紙による制作品もに箇所で見かけた。学生グループを除き制作中の自由なコミュニテイは、各町内では独自性を保つ為かオープンでは無かったような?
      陶器類一式で食器・鉢・皿・銚子等を使用した伝統の”造りもの”
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 成松は氷上郡(現丹波市の政経中心地)で成松城(平城)が在った。城主勝田勘八郎の墓が西念寺に有るといい、例年寄ってみたが、戒名知らずでは寺脇の少ない墓碑からも未だ探せだせない?。が今年は何か問題でもあったのか関係者以外は山門から中に入れない。地元でも成松城(上ゲ成松城)の存在は忘れられているようですが、造りものには日本三大山城の一:岩村城が採り上げられ、陶器類一式での労作が甲賀山の麓に飾られていた。来年は「幻の成松城(上ヶ成松城)」にも挑戦して欲しいものです。此の甲賀山も名の起こり:甲賀(滋賀県甲賀市)の武士が城を築いて寄った伝承があります。
 地図は此処⇒2009年愛宕祭ブログ   ⇒2007年愛宕祭ブログ

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