三ッ塚史跡公園 丹波市市島町

いま見頃を迎えている花菖蒲を見に例年三ッ塚史跡公園「花菖蒲園」(丹波市市島町)に向かう。足元の沼池に黄色の小さな花コウホネ類!!?、散策路沿いを見上げると白く大きな盃か?・お椀の様な花を咲かせるタイサンボク(モクレン科)の一輪が目立つ。紫陽花も今の時期を謳歌しています。蓮池のハスは未だ此れから…
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三ッ塚史跡は白鳳時代(645-710頃)の廃院跡で、金堂と左右(東西)の塔跡は同一線上に三つの基壇を遺し、薬師寺式伽藍配置に近い、新治(にいはり)廃寺式の(日本では三例しか確認されていない珍しい伽藍配置をもつ古代寺院として、国文化財指定を受け「三ッ塚史跡公園」として整備されています。
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此の金堂・東西の塔跡が並ぶ北側には江戸系・肥後系・伊勢系など60数種・5万本といわれる花菖蒲園が拡がり、周囲には平安時代に建てられたとみられる数十棟の堀立柱建物郡跡が発掘されています。
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菖蒲園の中には築地跡の低い基壇が検出されており、金堂の北に位置する二重の石列は北門跡と考えられ・講堂跡こそ不明ですが、築地は東門・南門を繋いで寺を囲んでいたとものと推察されています。
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また公園内東南山麓には瓦窯の天神窯跡が遺り三ッ塚廃寺の建立に当たり、屋瓦を供給した瓦窯が発見されており、共に国の指定史跡となっています。



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