朝光寺とツクバネの滝 加東市

R175号線の中国道:滝野社インター入口南で県道17号をとって東へ走ると、藤田交差点でR372号と交差する。R372号は上三草【やしろ国際学習塾・三草藩武家屋敷の旧尾崎家住宅が在る】・上鴨川を経て篠山市今田町に至る。県道17号線は中国道と交差しながら並走し上久米陣屋(上久米小学校付近)への上久米東口交差点の約750m程手前で、朝光寺口交差点に朝光寺・東条湖への標識を見て左折し、道なりに進む。  
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朝光寺は法道仙人開基を伝える本堂は単層寄棟造本瓦葺きで、和様を基調とし、扉の桟唐戸や組物中備の双斗など唐様を取り入れた密教寺院の折衷様式の典型ともいうべき貴重な遺構。建築様式手法は南北朝時代のもの。寄棟造りの鐘楼は鎌倉時代後期のもので本堂よりも早い時期の建立と見られ、室町時代後期:赤松義村等多くの播磨の国主の崇敬を受けて、幾度か修復を重ねたと云われ、国の重要文化財(昭和29年10月9日指定)となっています。
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多宝塔は文治年間(1185-90)の創建と伝えられ、慶長6年(1601)姫路城主:池田三左衛門輝政により再建され、以後幾度か修復され現在に至っています。本堂正面から山門(仁王門)に続く石段を降りはじめると水音が段々大きくなってきます。
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直ぐ下方には鹿野川が流れており川幅一杯に広がる断崖(10m程)に懸かる二条の滝からのもので 「ツクバネの滝」と呼ばれ親しまれている滝です。ツクバネの滝は加古川水の新百景に選ばれています。雑木林の広がる谷間の滝は水量こそ少ないが、秋の紅葉の頃には素晴らしい景観が楽しめるはずです。ツクバネ(ビャクダン科)は果実が羽子板で、突く羽根に似ているところからこの名があり、朝光寺の周辺にはツクバネが自生しているのでこの名が有りますが全国的にも大変珍しく昭和58年 (1983)に社町の天然記念物に指定されています。
下記の周辺マップをクリックし、左上のスライドバーを上向にスライド拡大させて位置を確認してください


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