愛宕祭り [造りもの] 2014丹波市

暦の上では月初めに立秋を迎えているが盛夏真っ最中。しかも今年の異常気象は台風の後・丹波市でも近年に無い豪雨による土砂災害に被災された地区もあり、お見舞い申し上げます。
被災地では復旧作業が続けられている最中であり、丹波市役所所在地の氷上町成松・其の中心部に位置する小さな独立丘陵の甲賀山(高岡山)の麓で、毎年8月23・24両日に催される”愛宕祭大祭”も、今年ばかりは中止!!されるかも。
  ふとん材一式で作られた「雪アナ」
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甲賀山南面麓に祀られる愛宕神社の祭礼は江戸時代中期:成松町周辺でも飢饉・大火が続き、火伏せ(火難除け)の神として知られた京都・愛宕神社の分霊を此処に遷して「飢饉・火災除・五穀豊穣」を祈願した愛宕信仰でもあり、記録は定かでないが元禄年間頃より350-360年の歴史を刻む伝統行事。
   陶器の白鷺が翔る姫路城
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会場となる成松町内は古代山陰道・但馬街道が通じ、古来より 物資の集散地として市も開かれた、丹波市(旧氷上郡)一の商業地として発展してきた名残を古い町並みにも残して宿場町風情も漂う。葛野川が加古川(佐治川)に流れ出る三角州状に位置しており、両川に流れ出る溝谷筋の冠水によるものか、”造りもの”会場を廻る一帯の宅地にも、床下浸水被害の跡が其処此処に視られた。
伝統行事でもあるが大祭の本来の主旨からも中止するには当たらない判断からか、各町内の”造りもの”展示会場は開設されていた。時間的にもメイン会場の小学校グランドに人影は疎らだったので、ブラスバンド等の町内パレードは中止だったのかも?
  鯉も泳ぐ濠と大手門の先に浮かぶ白鷺城
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丹波のむかし話鬼が担いできた小さな二つの山甲賀山(高岡山)と明治山(犬岡山)・及び犬岡山(明治山)の項を参照願います。…後期織田家初代の信休が大和宇陀より転封による丹波での藩邸を郷里にも似た此処に決めたが、水害により湖化した一帯の様子を見て諦めた…逸話が残る。東方の北近畿春日和田山道沿い東側・霧山麓には別所吉治(三木市・別所重棟の子)による治水工事・十六丁畷が遺り、佐治川(現加古川)氾濫の歴史が窺われる。
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同じ創作つくりものでも案山子まつりとは題材や表現方法の難しさからか、今年の愛宕際造りものではグラス食器類でのフローズン・布団材の綿による雪の表現等…アニメ「アナと雪の女王」題材が数点、丹波では縁の薄い?黒田官兵衛、陶器の白鷺が舞う新装成った姫路城や、アルミ材一式で表現された山城の竹田城も。
ここ数年は広い倉庫内いっぱいに大作を発表の関西大学の学生による作品は昨年は「風立ちぬ」から銀の風車で構成された零式艦上戦闘機。一昨昨年は近くの葛野川の葦を自ら刈り集めて、編みあげた葦の甲羅の中に入って遊べそうな亀:愛宕神社お使いは”猪”だが地方により!?”亀”も関わりが有るとのこと。
   ダイオウイカ(中央に赤い目玉と胴?)うねる足?か胴が10コ有ったか未確認!!
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今年は地球規模の異常気象を表現したものか?色とりどり・骨だけの団扇も揃えてのダイオウイカ。足は何本?と聞いたら10本…と回答が返ってきたが…?、特殊な長い二本は触覚!!(蝕腕)…腕なので脚ではない?が頭の上に胴体・頭の下に足と腕?。
Wikipediaを見ると分類学上は十腕形目とされるので腕が10本?、食用として売られている下足(げそ)なら10本の足?、子供に(大人にも!!)何てたずね・何て答えればよいのでしょうネ・・・・
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過去の愛宕まつり関連では2008年までのブログ記事を削除しましたが、2009年以後のものは下記に未だ残していますので、参照していただければ…
愛宕祭の”造りもの”2009→ https://tanbakirinosato.seesaa.net/article/200908article_2.html
愛宕祭の”造りもの”2010→ https://tanbakirinosato.seesaa.net/article/201008article_12.html 
愛宕祭の”造りもの”2011→ https://tanbakirinosato.seesaa.net/article/201108article_11.html
愛宕祭の”造りもの”2012→ https://tanbakirinosato.seesaa.net/article/201208article_26.html
愛宕祭り”造りもの” 2013 → https://tanbakirinosato.seesaa.net/article/201308article_5.html


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