まちなみアート2014 篠山市

今年も9月第二土曜日より休館日を挟んで約二週間”まちなみアートフェスティバル2014”が篠山市内の河原町を中心として立町・河原町交差点西側:小川町の妻入商家群(国重伝統的建造物群保存地区)を会場に開催されていた。
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篠山ゆかりの作家や丹波市・京都丹波の福知山市~亀岡市の六市他:兵庫・京都・奈良・滋賀等からのゲスト作家40数名による作品は、いずれもが町屋を美術館として作品が展示される。
 女性作陶家の”蚊取線香入”秋の萩の季節なら花柄が合い牡丹鍋と花札の図柄:猪も…合う!
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篠山市内にも町屋を改装した町屋カフェを随分多く見掛けるようになってきた数年前から伝統的な町並み保全に取り組まれている研究会・古民家再生プロジェクトにより河原町の通りにも妻入商家や町屋が再生・復興された数軒があり、前回には改修が進められている作業中の様子が見学も出来た。
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早速其の一軒の町屋に入ると”まちなみアートフェスティバル”常連参加の陶芸家ピーター・ハーモン氏が、二階から幅の極端に狭い階段から降りてこられたところ!!。”まちなみアートフェスティバル”へ出掛ける楽しみには、普段はお目にかかれない町屋・妻入り商家等古民家の昔の懐かしい生活・佇まい・雰囲気が味わえること。小さな二階の一間に展示されているハーモン氏の陶板と2-3点の作陶(壺)前の茶道具一式は、いつでも”お点前”可能状態だが、いつもお手伝い?の奥様は体調が芳しくない様子で休養!!。
  蓮の花と葉は折り紙細工に漆加工したもの
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いつも和服で対応されており、自からも茶道に通じ流派は藪内流。丹波茶の里:味間の”茶まつり”には自宅の茶室で・お茶会をされており、義兄とは親戚筋の古市(駅前通りは宿場の面影が遺る)のI氏とは奥様とも旧知の茶友と聞いている。茶の湯の伝統と・武家の茶法を受け継ぐ古儀茶道での薮内流は表・裏千家の点前とは少し異なるようです?。 篠山には河原町妻入商家群が立ち並ぶ中程・負け嫌い稲荷社への途中に磁器の王地山焼の窯元がある。
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昔:市内の旅館近又で江戸時代の骨董王地山焼や古丹波焼の展示を見た事があった。作品を王子山焼と比較してみていると、ハーモン氏から王子山焼には鉄分が含まれているので…と…作陶に際しての諸条件の厳しさ・難しさ…素人にはサッパリ…  過去の”まちなみアートフェスティバル”をいくつか…↓    
        まちなみアートフェスティバル2013   
        まちなみアートフェスティバル2012   
        まちなみアートフェスティバル 2010
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2010年にも光とのコラボで演出されるロールペーパーの様なオブジェが出展されていた。大きな映画フイルムの様な造形からはカラーが黄色なので”個人の幸福な瞬間を記録して…)と勝手の解釈していたが、今年は大きな黄色の傘…同様に水玉様の穴が無数に空けられ、日が射すと光のシャワーが地面に降り注ぎ、水滴の影が跳ね返る。風が吹けば柄を軸に回転するとも…
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古陶館前には少しカーブした真っ赤な赤い鉄柱が立つ。「丹波の風」を表現されたものか!!?、勿論:赤は丹波の丹”たん・に=赤や朱系の色”で、天に向かって炎が燃え上がる…” 分厚い?鉄板の作品だが前の作品では町屋・商家の敲きの土間に展示されていたような?。敲きの土間と云えば…小南邸の長屋門(崩壊寸前だったが改修・再建されている)に展示されていた洗濯物が乾されている様な反物の作品には、作家の母のむかしを懐かしむ想い出が生かされている様。 


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