若林大歳神社 丹波市

氷上回廊(加古川 旧佐治川)沿いのR175号線南は「井原交差点」・北は「草部交差点」から加古川を渡り、県道86号と合流する和田大橋を西へ約1㎞程で薬草薬樹公園に着く。
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此処をスタート地点として牧山川沿いに、富田橋側のGS側付近に出て大歳神社経由で薬草薬樹公園に戻ってくる、中高齢者にも無理のない・短いウオーキングや軽いランニングコースをと思い、河川堤防・オフロード混じりの散歩道を歩いてみた。
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若林集落内に出る最後のところに鹿猪避けゲート?があり、内側からの開閉で出来なかったり、別ゲートは私道?…等で快適なルート設定が出来ないのが残念。薬草薬樹公園・和田中学校西方、坂尻・西谷方面と小野尻峠への分岐点:富田橋に出るルートを北側(若林集落)か南側(牧山川沿い)を周回できるコースで
   産霊社・紅梁の獅子(大歳神社境内社)
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其の中間付近に大歳神社が在り、コース西端はヒメボタルが観察できる小野尻川・牧山川合流地点(場所詳細は伏せておく方が良いのかも!!)。牧山川の坂尻方面(東谷)と西谷を集めて(合流点付近に牧山神社が在る)南下する牧山川は富田交差点(富田橋)で、
  産霊社脇障子松に鷹?(大歳神社境内社)
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小野尻峠を多可町へ越える県道86号と県道293号(西谷)トンネルで県道532号に繋ぐ坂尻バイパスへの分岐交差点に出る。県道の富田交差点に出ず富田橋側GSから若林集落内を和田小学・中学校の東へ向かう途中の南側に、富田と若林集落の産土神(大年御祖神)を祀る(若林)大歳神社<山南町小野尻字宮ノ本>が鎮まる。
   山口神社(大歳神社の境内社)紅梁の麒麟
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鳥居(寛政4年<1792>)造立の石鳥居の奥に整然と4-5社が建ち並んでいる。小社ながら産霊社(祭神:天御中主命<高天原に最初に出現した造化三神の一>)の紅梁には唐獅子・脇障子には松に鷹?の透かし彫り…、山口神社(祭神:大山祇命)にも紅梁部に麒麟・脇障子の左右には登り龍・下り龍の彫刻が施されている。
   山口神社の脇障子の下り龍
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さすがに大歳神社の拝殿・本殿各部の彫刻は素晴らしい。本殿に一刀彫の狛犬も珍しい?。木鼻に設えられた唐獅子・麒麟・龍・象が本殿周囲を囲む。向拝正面の斗拱部肘木?左右に施されている”波兎”の阿吽像や、虹梁部下段の龍・其の上段紅梁と屋根の隙間からは”獅子噛み”が睨みを効かす。
   斗拱部肘木?に施された”波兎”の吽像
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脇障子の鷹・唐獅子も素晴らしい作品なのに、いずれも拝殿からは幣殿の陰・玉垣や位置が高過ぎて彫像を拝めず、本殿脇からも斜め過ぎて見え辛い位置にあり残念。
山口神社の脇障子の上り龍
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拝殿内からなら拝めるのかも…?しれないが。いつもながら社寺彫刻を正対して鑑賞できず、全体像を観る事が出来ないのは惜しいかぎり。大歳神社は宝暦13年(1763)小野尻三ヶ村の鎮守として祀られた<山南町誌>もので、本殿や山口神社・産霊社の彫刻は銘板に「當社彫刻師 柏原町住人中井青龍軒」とあり、中井家5代<彫刻師2代目>中井丈五郎(青龍軒)正忠と中井家一統によるもの。


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