牧山の牛岩 丹波市
市制10周年にしてやっと丹波市誌発刊されたが内容は此の10年の市政の歩み的総説のみ。昭和50年以前に発行されている[氷上郡志]を「丹波市誌」として内容一新し再編纂されるものと期待していた。丹波市の良さをPRし再認識・発掘、有形・無形遺産の観光等への活用・発展させるトリガともなる郷土(故郷)の民族・風俗・観光・史跡・歴史等には旧郡内各町誌等の既刊資料があるとして触れられていない。編集後記からは続遍・資料編の発行は期待薄。今後市史・市誌の再編纂されてもカテゴリからは抜けてしまいそうな?市内の伝説の一つを紹介。5-6年前に完結?した「丹波のむかしばなし」(丹波市・篠山市)に収録されているかは未確認だが…
小野尻峠に向かう県道86号[富田橋]から西谷方面へ向かうと前方に姿を見せる尖峰の美しい延命寺山を望む。三方を山に囲まれた牧山の西谷の奥に高さ6m程の牛が寝ている形の巨岩があり(篠ヶ峰の頂上近くにあったとも…)村の人は牧山の牛岩さんと呼んで崇めていました。此の話を滝沢馬琴(南総里見八犬伝で知られる)が文化4年(1807)和田村に来た際に伝え聞き「園の露」を編んで紹介しています。
牧山の牛は山を歩き回るので足腰は強いが肉が固い・峠を越えた多可郡牧野の牛の様に美味しい草を食べさせればよいのだが…」ある日・牧山の子たちが牧山の子牛に牧野の草を食べさせているのを見た牧野の人が「牧野の草を食べて大きくなっているので子牛は牧野のものだ」と子牛を捕まえてしまった。困った牧山の人は平素崇める”牛岩さん”に「どうしたものか…」とお願いすると其の夜・牛岩が神入りして牛になり子牛たちを連れ戻した。年月が経ち牛岩を祀る事もなくなり・此の話も忘れられた雨の夜・牛岩が猛牛となり毎夜里に出ては田畑や桑畑を荒らした
隠れもみじの名所! 延命寺此の牛岩の難儀に悩む村人のため・巡錫中の旅僧が牛岩に向かってお経を唱えると、牛岩から南に向かって稲光りが飛び出し大きな音とともに牛岩は粉々に砕けてしまったという。伝承地”牛岩さん”の東方の山裾に見える延命寺【隠れもみじの名所で紹介】も其の僧【弘法大師】が開いた真言宗の寺。約4.5km先にあるという西谷の牛岩(場所不詳!)の場合は、弘法大師が此れを鎮められ「この山を牧として牛馬を養い、牧の守護神として石を崇め祀っれば大いに利あり…
・天災疫病に対する霊験もある …と」村人たちは喜び以来・大師の言に従って牛岩を此の里の守り神として祀り、里を牧山と呼び・篠ヶ峰山系の此の山を牛坂嶺と名付けた。現在牛岩は山上から二つに分かれて麓に転がり西谷と五ヶ野にあると云う。地理的位置なら牛坂嶺はカザシ 560mだろうか?山稜東面のヶ野川沿い林道脇にあった大岩が其の一つなのかな?
ブログ内伝説(一部の紹介)…詳細はリンク付したHP側で)
おおかみ橋 (氷上町) 藤の木橋(氷上町) 僧・意春の経塚(氷上町)
鞍掛石(山南町) 八百姫<八百比丘尼>髪塔(山南町) 金屋の十三塚(山南町)
朝寝の森(山南町:伝承地は少し移転している) 五郎塚(山南町)
大河の嫁ヶ橋(山南町) 蛇ない(山南町) いたり山の三ッ塚(山南町)
足利橋・二重川(山南町) ててうち栗(山南町) 久下氏の一番旗(山南町)
鴨神社大銀杏(市島町) 小富士山の一夜城(春日町) 十三人塚 (青垣町)
祖父祖父堂(青垣町) 柏原八幡の弁天社(柏原町) おさんの森(柏原町)
石見神社:日本一の大囲碁(柏原町) すまずの池と肩切り地蔵(市島町)
… 以下 割愛 …
【現地案内板 由緒を訪ねて(昭和31年発行) 山南町他・町誌参照】
小野尻峠に向かう県道86号[富田橋]から西谷方面へ向かうと前方に姿を見せる尖峰の美しい延命寺山を望む。三方を山に囲まれた牧山の西谷の奥に高さ6m程の牛が寝ている形の巨岩があり(篠ヶ峰の頂上近くにあったとも…)村の人は牧山の牛岩さんと呼んで崇めていました。此の話を滝沢馬琴(南総里見八犬伝で知られる)が文化4年(1807)和田村に来た際に伝え聞き「園の露」を編んで紹介しています。
牧山の牛は山を歩き回るので足腰は強いが肉が固い・峠を越えた多可郡牧野の牛の様に美味しい草を食べさせればよいのだが…」ある日・牧山の子たちが牧山の子牛に牧野の草を食べさせているのを見た牧野の人が「牧野の草を食べて大きくなっているので子牛は牧野のものだ」と子牛を捕まえてしまった。困った牧山の人は平素崇める”牛岩さん”に「どうしたものか…」とお願いすると其の夜・牛岩が神入りして牛になり子牛たちを連れ戻した。年月が経ち牛岩を祀る事もなくなり・此の話も忘れられた雨の夜・牛岩が猛牛となり毎夜里に出ては田畑や桑畑を荒らした
隠れもみじの名所! 延命寺此の牛岩の難儀に悩む村人のため・巡錫中の旅僧が牛岩に向かってお経を唱えると、牛岩から南に向かって稲光りが飛び出し大きな音とともに牛岩は粉々に砕けてしまったという。伝承地”牛岩さん”の東方の山裾に見える延命寺【隠れもみじの名所で紹介】も其の僧【弘法大師】が開いた真言宗の寺。約4.5km先にあるという西谷の牛岩(場所不詳!)の場合は、弘法大師が此れを鎮められ「この山を牧として牛馬を養い、牧の守護神として石を崇め祀っれば大いに利あり…
・天災疫病に対する霊験もある …と」村人たちは喜び以来・大師の言に従って牛岩を此の里の守り神として祀り、里を牧山と呼び・篠ヶ峰山系の此の山を牛坂嶺と名付けた。現在牛岩は山上から二つに分かれて麓に転がり西谷と五ヶ野にあると云う。地理的位置なら牛坂嶺はカザシ 560mだろうか?山稜東面のヶ野川沿い林道脇にあった大岩が其の一つなのかな?
ブログ内伝説(一部の紹介)…詳細はリンク付したHP側で)
おおかみ橋 (氷上町) 藤の木橋(氷上町) 僧・意春の経塚(氷上町)
鞍掛石(山南町) 八百姫<八百比丘尼>髪塔(山南町) 金屋の十三塚(山南町)
朝寝の森(山南町:伝承地は少し移転している) 五郎塚(山南町)
大河の嫁ヶ橋(山南町) 蛇ない(山南町) いたり山の三ッ塚(山南町)
足利橋・二重川(山南町) ててうち栗(山南町) 久下氏の一番旗(山南町)
鴨神社大銀杏(市島町) 小富士山の一夜城(春日町) 十三人塚 (青垣町)
祖父祖父堂(青垣町) 柏原八幡の弁天社(柏原町) おさんの森(柏原町)
石見神社:日本一の大囲碁(柏原町) すまずの池と肩切り地蔵(市島町)
… 以下 割愛 …
【現地案内板 由緒を訪ねて(昭和31年発行) 山南町他・町誌参照】
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