光竜寺城 多可町

「エアレーベン八千代」は多可町八千代区の特産品販売店だが、自家製豆腐や蕎麦が名物で、豆腐の加工・蕎麦打ち体験。見学も出来る造りアミューズメント施設で、二階のレストラン”とうふ亭”では豆腐バイキングも楽しめるが…
　　　　　　　　｢エアレーベン八千代｣と光竜寺城(都南山)

加西市より多可町野間に本拠を移した在田氏が野間山城を修復して詰め城とし、その居城が光竜寺城(都南山にある光竜寺山城･光龍寺山城とも云われ昭和年代に発見調査された(居館)は･時に客を迎え｢権勢を見せつける城?｣…此処では”光竜寺城”とする。搦手の取付きが｢エアレーベン八千代｣の横･テニスコート向い

模擬木戸の入口を潜ると郷土の誇り･山城ハイキング道が整備されている。光竜寺城域の北方を周り込むように目の前の車道を越え･谷渓谷への分岐を過ぎると野間川沿い県道143号に出て･県道側から野間山城への搦手道がある。
　　　　　　番所跡(中央部溝は堀ではなく土砂崩れ)

野間山城への大手口となるのが古刹：極楽寺だが、光竜寺城の大手口は多可町役場八千代地域局の北正面に見える丘陵裾・取付きが分かり難いが、余り見掛けない？板碑五輪塔等墓碑が遺る御廟所跡に下山してくるのが通常ルート？。
　　　　　主曲輪に入る斜上土塁(上部で折れる枡口虎口状)で右端帯曲輪は二ノ丸へ

河内城(加西市)を本拠としていた在田氏が野間に本拠を移したもの。城史等詳細は光竜寺城・野間山城についてはホームページ…を参照してください。
　　　　　　　　水場(上部)と石垣

光竜寺城のある都南山(光領寺山216m)はトンナ山・とんだ山の通称があり、野間山城から光竜寺城へ馬で飛んだというお姫様のおはなし…
　　　　　　　　　　　御廟所…　

多可町中区間子の七不思議の一つに｢塩屋の馬の蹄(轡か?)形｣があり･領主の姫様が遠出して…其の姫と馬の蹄跡が岩に残っている…伝説が関連していれば面白いのだが…光竜寺城へ搦手から進むと番所跡（以前案内板があったが）がある。
　　　　　　　　御廟所…と菩提寺?跡

番所跡の前後は折れを伴う急斜面途上にある。三ノ丸に入る手前・左右の縦堀が見どころの一つだが、見逃され易いのが、主郭北下部に位置して堀切を伴う曲輪がある。藪地への激斜面を突いての往復に未訪問だが…
　　武家屋敷跡…?　野間川沿い北に馬場跡も…?

光竜寺城を大手道からは、７代目在田筑前守村長が整備し軍事防衛が目的の野間山城とは野間川を挟み･時期を同じに推められた光竜寺城は平時は居城のため、防備面兼ね備えているが、主に政治的･経済的権威を見せ付けるためのものだった様…光竜寺城を睥睨する威圧的な野間山城の姿が嫌でも目前に拡がる。
　　大手道の縦土塁と竪堀の上に主曲輪・出曲輪

身分高い客人を儀式儀礼として迎える大手道を輿で運び上げる際･幅狭い山道の九折のコーナー部では担い手が道をはみ出さず輿を方向転換し易いように”少し膨らませてある”。また水場(石積みも遺る)や水場側まで･主曲輪直下出丸と三ノ丸の間から落ちる長い竪堀と盾土塁によって主郭側への直接侵入を防ぐ。