龍ヶ鼻砦Ⅰ 丹波市

丹波地方に威勢を張った荻野直正の本拠:黒井城(保月城 )は三方に拡がる尾根上に多くの城砦を築き、山域全体を要塞化して機能した大規模山城(丹波三大山城の一)です。尾根上に曲輪を連ねただけの単純?.で小規模な縄張りには、
黒井城東曲輪から龍ヶ鼻砦と百間馬場:その前方(中央)の平坦地形に祠:小富士山城(右手)
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堀切・竪堀・低土塁さえ築かれていないか?、見逃してしまいそうで遺構も判然としない城砦も多い。とは言え:黒井の本城からは、殆どの城砦群の位置が確認出来る展望の良さに加え空堀・帯曲輪・虎口の石積み・石垣切岸遺構がよく残る...例え包囲する敵軍に対する南面だけの見せ掛け!!?
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石垣ではあっても…壮大な山系一帯の要害化…!を意識して、黒井城東曲輪からは龍ヶ鼻砦・百間馬場へ向かう北尾根の直ぐ手前から東方の多田方面へ急激に落ちる尾根先端部に・雑木もない平坦地形があり何か祀られているらしい...。
      役行者祠より黒井城遠望
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本城からは砦群の要となっている西ノ丸より西は千丈寺砦:北は主曲輪の北角から龍ヶ鼻砦・百間馬場へと延びる稜線を辿り龍ヶ鼻砦の平坦なCa284m地点の手前からの下降取付点が判り難いが尾根先・急に視界が拡がり平坦地に出る。
       祠のある尾根先端部より多田方面
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石囲い中の小祠内には役行者と前鬼・後鬼・不動尊が祀られるが丹波修験道の蹟とも思えない(周辺広範囲に祈祷の祠跡らしいものを見ない)。小祠を祀る尾根北下方には余田氏が籠もった龍ヶ鼻砦至近の水場適地がある。龍ヶ鼻砦Ⅱに続く…
  

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