黒井城霧中 Ⅱ 丹波市
京都丹波・兵庫丹波地方において「NHK大河ドラマ誘致」に向けてのリレーイベント共催事業に於いて、2012年9月福知山で明智光秀と戦国時代の講演会があり、福知山・亀岡・舞鶴・宮津…等各市のマスコット・ゆるキャラも舞台に上がって各市のPRもあった。
この時点で既に各市に共通する明智光秀を主人公にして動き始めていたようです…いよいよ大河ドラマが来年(2020年)光秀を主体の【麒麟がくる】がスタートする。[天下布武]の信長の号令に明智光秀が「丹波攻略」の主将として丹波への侵攻が開始されるが…!!
虎口・東曲輪から城門(櫓台があったか?)を三の丸に入る
大河ドラマ化は過去の例からも歴史史実以外は時代考証もされているようだが、主人公だけは”かっこよく”…描かれるので、黒井城(第一次合戦では光秀敗走)・八上城(籠城戦の悲惨さや城主波多野氏兄弟を捉え安土に連行し切腹ではなく磔の刑で殺害)はスルー!!?しても、創作による光秀の母を人質に…磔刑の処せられる部分は光秀への同情を呼ぶため脚色されるらしい?。
勇猛果敢な丹波武士は丹波鬼と呼ばれ、篠山・籾井城の籾井教業(のりなり)を青鬼、細工所城の荒木氏綱は荒木鬼、丹波・黒井城主荻野悪右衛門直正は丹波の赤鬼と呼ばれ恐れられたという。先日「黒井城を語る」フオーラムがあり黒井城・明智の丹波攻めについて講演があった…が、どなたからも荻野直正を
本丸から千丈寺砦と五大山-愛宕山-五台山の稜線
赤井直正とは説明されてはいません…が地元紙や地方版当日の記事には未だ「赤井直正」とある。江戸時代の「絵本太平記」等により一般的に流布されてきた赤井…ですが、直正(幼名:赤井才丸)が荻野家養子に入り、叔父の荻野秋清を殺害して黒井城主となり悪右衛門を名乗った直正は病死するまで元の赤井姓を名乗ってはいないようです。
西の丸から龍ヶ鼻砦への北尾根と荒木山…等福知山市境の稜線
丹波攻略は最期迄残っていた黒井城落城で丹波制圧を果たし丹波国主ともなり、福知山城の築城と民衆の人望をあつめた善政は、滅亡に向かう本能寺-天王山へと向かう光秀直前の、秀でた光のあたる最期の部分だけに、ドラマで此処をスルーすることはないでしょう…?。今年(2019)できた(店頭販売はされない)丹波市水道ボトルウォーターのラベルにも鉄砲の名手:光秀とともに描かれている赤井直正!?。[荻野(赤井)直正]ならまだ救われるのですが
東出丸:下草藪に隠されていた北面に二段程の曲輪跡
天正3年に始まり天正4年波多野氏との謀略?により光秀が敗退した黒井城第一次合戦のあと、天正6年直正は病死するが三尾山城の実弟赤井幸家が黒井城に入り守将として采配。直正の死を察知し攻撃してきた光秀方に大きな成果なく?、天正7年の黒井城落城が第二次合戦とされるのか?。
主郭城門(櫓?)跡から二の丸と遠く三尾山城や鋸山方面…
落城時の遺構は此の土橋堀切だけか?:西の丸・東出丸に遺る土塁痕はない?
黒井城の四方・八方、360度開ける山頂城址の主郭部本丸からは、黒井盆地の中央部を流れる黒井川の川霧が、何時までも立ち籠めて町や田園風景、狭い盆地を囲む低丘陵部さえも此の霧のなかに閉じ込めたまま、ジッとして動きを留めている。例年なら8時を過ぎたころには霧が流れ出し、徐々に姿が見え隠れする周囲の山々の稜線・黒井盆地の街並み等…だが、一向に動きがない。
帯曲輪から主郭に入る石段虎口は堀尾吉晴の頃の改修か?
私は丹波の此の霧海を雲海とは呼ばない。荒々しくウネリ流れる雲海ではなく、ジッとして動かず・徐々に霧が薄く晴れてきたり…静かに流れながら薄くなってくるベールの霧の間に姿が見え隠れする様を、ベンチに座ってジッと静かに眺め続けるのが好き…
墨絵の世界の丹波霧です。
朝霧が流れはじめると雲海と呼べる状態を見るが…
黒井城は猪ノ口山山頂部に主郭を置き、四方の延びる尾根筋の数カ所にも出曲輪を設け、単に城砦群というより、その殆ど全てを主郭部から見通せる。丹波三大山城の八木城・八上城とも異なり、猪ノ口山山系全ての曲輪が主郭を背にして外側からの攻撃に備えているかのような縄張り‼は、全てが一つの城として機能する一大山城としてのネットワークを形成している。
直正当時の堀切!遺構と落城後の新統治者により改修された石段虎口?今度の土曜(2019年11月9日)は恒例の「黒井城まつり」です…
●過去の黒井城霧海記は下記も併せて参照して下さい
黒井城の丹波霧 https://tanbakirinosato.seesaa.net/article/200711article_11.html
黒井城Ⅰ 霧中(2018.11) https://tanbakirinosato.seesaa.net/article/201811article_5.html
黒井城の霧海 https://tanbakirinosato.seesaa.net/article/201410article_17.html
黒井城の霧海Ⅱ https://tanbakirinosato.seesaa.net/article/201612article_6.html

この時点で既に各市に共通する明智光秀を主人公にして動き始めていたようです…いよいよ大河ドラマが来年(2020年)光秀を主体の【麒麟がくる】がスタートする。[天下布武]の信長の号令に明智光秀が「丹波攻略」の主将として丹波への侵攻が開始されるが…!!
虎口・東曲輪から城門(櫓台があったか?)を三の丸に入る
大河ドラマ化は過去の例からも歴史史実以外は時代考証もされているようだが、主人公だけは”かっこよく”…描かれるので、黒井城(第一次合戦では光秀敗走)・八上城(籠城戦の悲惨さや城主波多野氏兄弟を捉え安土に連行し切腹ではなく磔の刑で殺害)はスルー!!?しても、創作による光秀の母を人質に…磔刑の処せられる部分は光秀への同情を呼ぶため脚色されるらしい?。
勇猛果敢な丹波武士は丹波鬼と呼ばれ、篠山・籾井城の籾井教業(のりなり)を青鬼、細工所城の荒木氏綱は荒木鬼、丹波・黒井城主荻野悪右衛門直正は丹波の赤鬼と呼ばれ恐れられたという。先日「黒井城を語る」フオーラムがあり黒井城・明智の丹波攻めについて講演があった…が、どなたからも荻野直正を
本丸から千丈寺砦と五大山-愛宕山-五台山の稜線
赤井直正とは説明されてはいません…が地元紙や地方版当日の記事には未だ「赤井直正」とある。江戸時代の「絵本太平記」等により一般的に流布されてきた赤井…ですが、直正(幼名:赤井才丸)が荻野家養子に入り、叔父の荻野秋清を殺害して黒井城主となり悪右衛門を名乗った直正は病死するまで元の赤井姓を名乗ってはいないようです。
西の丸から龍ヶ鼻砦への北尾根と荒木山…等福知山市境の稜線
丹波攻略は最期迄残っていた黒井城落城で丹波制圧を果たし丹波国主ともなり、福知山城の築城と民衆の人望をあつめた善政は、滅亡に向かう本能寺-天王山へと向かう光秀直前の、秀でた光のあたる最期の部分だけに、ドラマで此処をスルーすることはないでしょう…?。今年(2019)できた(店頭販売はされない)丹波市水道ボトルウォーターのラベルにも鉄砲の名手:光秀とともに描かれている赤井直正!?。[荻野(赤井)直正]ならまだ救われるのですが

東出丸:下草藪に隠されていた北面に二段程の曲輪跡
天正3年に始まり天正4年波多野氏との謀略?により光秀が敗退した黒井城第一次合戦のあと、天正6年直正は病死するが三尾山城の実弟赤井幸家が黒井城に入り守将として采配。直正の死を察知し攻撃してきた光秀方に大きな成果なく?、天正7年の黒井城落城が第二次合戦とされるのか?。
主郭城門(櫓?)跡から二の丸と遠く三尾山城や鋸山方面…
落城時の遺構は此の土橋堀切だけか?:西の丸・東出丸に遺る土塁痕はない?
黒井城の四方・八方、360度開ける山頂城址の主郭部本丸からは、黒井盆地の中央部を流れる黒井川の川霧が、何時までも立ち籠めて町や田園風景、狭い盆地を囲む低丘陵部さえも此の霧のなかに閉じ込めたまま、ジッとして動きを留めている。例年なら8時を過ぎたころには霧が流れ出し、徐々に姿が見え隠れする周囲の山々の稜線・黒井盆地の街並み等…だが、一向に動きがない。
帯曲輪から主郭に入る石段虎口は堀尾吉晴の頃の改修か?
私は丹波の此の霧海を雲海とは呼ばない。荒々しくウネリ流れる雲海ではなく、ジッとして動かず・徐々に霧が薄く晴れてきたり…静かに流れながら薄くなってくるベールの霧の間に姿が見え隠れする様を、ベンチに座ってジッと静かに眺め続けるのが好き…

朝霧が流れはじめると雲海と呼べる状態を見るが…
黒井城は猪ノ口山山頂部に主郭を置き、四方の延びる尾根筋の数カ所にも出曲輪を設け、単に城砦群というより、その殆ど全てを主郭部から見通せる。丹波三大山城の八木城・八上城とも異なり、猪ノ口山山系全ての曲輪が主郭を背にして外側からの攻撃に備えているかのような縄張り‼は、全てが一つの城として機能する一大山城としてのネットワークを形成している。
直正当時の堀切!遺構と落城後の新統治者により改修された石段虎口?今度の土曜(2019年11月9日)は恒例の「黒井城まつり」です…
●過去の黒井城霧海記は下記も併せて参照して下さい
黒井城の丹波霧 https://tanbakirinosato.seesaa.net/article/200711article_11.html
黒井城Ⅰ 霧中(2018.11) https://tanbakirinosato.seesaa.net/article/201811article_5.html
黒井城の霧海 https://tanbakirinosato.seesaa.net/article/201410article_17.html
黒井城の霧海Ⅱ https://tanbakirinosato.seesaa.net/article/201612article_6.html
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