雛めぐり Ⅱ  丹波市柏原町

昨年は新型コロナウイルスが感染拡大している状況のなか、全国各地で開催されてきた「雛めぐり」ですが、開催による感染拡大に繋がる懸念やリスクを払拭出来る対策も難しく、殆どの開催地域・地区・会場では準備半ばで
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中止された事とおもわれます。丹波市柏原町の「雛めぐり」も昨年は中止…今も風情が残る町家・旧家の町並みを巡りながら、江戸・明治・大正・昭和へと時代を経て代々大切に受け継がれてきた雛人形たちを見て回る。
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「かいばら雛めぐり」期間中は町内各所の商店・旧家やイベント会場【かいばら一番館(旧柏原町役場:旧市役所柏原支所)・たんば黎明館・関学スタジオ(稲畑土人形)・石田公民館(柏原藩太鼓櫓)には大正時代の花嫁衣装…】も、
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展示会場の何ヶ所かは今年(2021)ばかりは縮少されているが、雛かざり・つるし飾りが展示さていた。ギャラリーのスタッフ等が自宅から持ち寄ったり、
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各家の思い入れやと歴史が詰まった旧家から借り受ける大切な品々だけに、返済まで…の実行委員会のご苦労にも感謝…です。殊に藩陣屋への大手筋:関学スタジオ展示に稲畑土人形は損傷に帯する気遣いはなおのこと。
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伏見人形の流れを汲む稲畑土人形(氷上町稲畑に産する赤井粘土による練人形)は弘化3年(1846)創始された土人形は、むかし:上月城訪城の際に立ち寄った上月町の歴史資料館の「早瀬土人形」にも幾つか同型の人形をみる。
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稲畑から佐治川(現:加古川)を西へ渡る錦橋の親柱には御所人形の原型とされる鯛持ち小僧・熊を投げる金太郎図柄が描かれていますが、伏見人形の原型「天神さん」も多く展示されている…
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正面に2代目(佐久!?)や3-4代目の作品が並ぶが、初代(創始者:若太郎)作品だけは不明という。雛飾りは女の子の健やかな成長を祈り「桃の節句」に飾られる人形セットで、
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女の子の”人形遊びと節句”が結びつき全国的に広まったといわれ、江戸末期から明治にかけ三人官女・五人囃子・嫁入り道具等を含めた大きなスケールのセットが飾られるようになってきた。

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