水上偵察機「瑞雲11型」 (Paper craft)

「紙模型工房」さん:無料提供ペーパークラフトから先に日本海軍「零式艦上戦闘機」同中島製?及び軍用給油車や掩体壕・機体整備小物類ジオラマを加えディスプレイしているが日本海軍 愛知水上偵察機「瑞雲11型」もあった。モデルの日本海軍水上偵察機「瑞雲11型」は横須賀海軍航空隊のマーキング。
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日本海軍 愛知水上偵察機「瑞雲」11型・「零式艦上戦闘機」ともに”1/48スケール”だが、零戦は単座・瑞雲は二座式なので並べて対比させてみる。愛知航空機が昭和17年(1942)3月試作1号機を完成させ、翌18年8月「瑞雲11型」として制式採用された日本海軍の水上機は:銃撃可能な戦闘機・急降下爆撃機・水上偵察機という
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異なる能力を兼ねた万能水上機として開発され、当時の水上機としては性能面・攻撃面共に世界的にも稀な高性能の傑作機。太平洋戦争時、海軍は航空戦力不足に悩まされていた為、空母でなくとも巡洋艦クラスに搭載可能な水上機を攻撃機・爆撃機として運用することを求めて開発された驚異的な性能を持つ万能機です。
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「海軍」(誠文図書昭和56年)によると愛知航空機・日本航空機により終戦までに総生産数256機が製造されている。双浮舟機だがある程度の特殊飛行も可能で、本来の艦載機ではなく・主として水上基地からの対潜警戒や艦船攻撃に活躍しB29を迎え撃つ:邀撃(ようげき)戦闘機として沖縄戦では250瓲爆弾を抱いて活躍。
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特攻に頼らず性能に見合う一定の戦果を残しているが、末期には”特攻機”となったものも多い…日本海軍最後の水上機だがミッドウェー海戦により空母激減に戦艦を航空戦艦への改造も工期が長過ぎ「伊勢」・「日向」の2隻のみ。艦載機の半数を「瑞雲」とすることに変更:「伊勢」は昭和17年末・「日向」は昭和18年11月完成したが
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戦闘機の生産優先のため水上機生産が捗らず、レイテ沖海戦(昭和19年11月)の直前:台湾沖航空戦(昭和19年10月)に搭載予定の航空隊を消耗し、予定の搭載機22機:カタパルト2基の航空戦艦に改造されたが搭載機のないまま出撃。空母改造は実戦に役立たず機会を得ず、工事に要した資材・労力が無駄になってしまった…
 (「海軍VII 戦艦:巡洋艦 誠文社(昭和56年)」  ウィキペディア 参照)

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