栗柄峠 Ⅱ 倶利伽羅不動と観音堂 篠山市

谷中分水界のある栗柄峠Ⅰでは宮田川とは僅か150m程離れて合流しない二つの川が一方:突然流れの方向を転じる全国的にも希有なの河川争奪地形がみられる栗柄峠(丹波市・篠山市)市境に倶利伽羅不動滝・観音堂がある
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観音堂には御嶽山養福寺「手に結ぶ 滝の白糸倶利伽羅乃 繰返しつゝ 祈る観音」御詠歌額が掛る。聖観世音菩薩をご本尊に祀り再建された観音堂は御嶽山の山号が示す倶利伽羅不動の滝ともに多紀連山の御岳(西ヶ嶽・三嶽から小金ヶ岳)を主対象とする御嶽修験道の行場で、本業を終え三岳・西が嶽から降りてきた山伏が
 倶利伽羅不動の滝の側に二童子を従え立つ不動尊だが刀身が倶利伽羅剣ではなさそう?
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此処:倶利伽羅不動の滝で最後の水行をする処だったと云う。栗柄観音堂は平安時代の創建で御詠歌にある:もと御嶽山養福寺と称したが廃寺となり、本尊:聖観世音菩薩像は多紀アルプス・三嶽に祀られていたものを遷したという。倶利伽羅不動の滝の側に二童子を従えて立つ不動尊が羂索(縄)を持つが倶利伽羅不動なのか?。
     定利山366m西から直接倶利伽羅不動滝の直ぐ下手に流れ出る小滝口の
      不動尊がより倶利伽羅明王の様!?

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火焔・水煙を光背に憤怒の形相荒ましい不動尊なのだが…?倶利伽羅不動明王は竜王・龍神の化身で右手の剣は”倶利伽羅剣”で刀身に巻き付く竜「倶利伽羅竜王」が彫られている筈だが…確認出来ない!?。江戸時代に入った明暦2年(1656)造立の栗柄不動尊は不動明王だが倶利伽羅不動?ではないのかな!!。
        

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