Ⅰ:酒井郷の山城と酒井一党 篠山市

プロローグ:篠山市は延喜式山陰道(出雲道)への口にあり周囲は山で囲われている。其の西北部:R176号が鐘ヶ坂を丹波市越える大山地区に波賀尾岳が、R173号が板坂峠を京丹波の船井郡瑞穂町に越える藤阪!には八ヶ尾山がある。
       R372からR176・JR線を隔て波賀野城(左端:白髪岳を僅かに望む)
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ニ山は標山(シメヤマ)「古代の民族が聚楽(集落)地を求め移動の際に目標とした特殊な山」で此の古代農耕民族を山陰地方の”出雲族”と想定したいところです…?。さて摂津(三田市)藍本方面からR176号(デカンショ街道)を篠山市へと摂丹国境(三田藩・篠山藩の藩境)日出坂峠を越えると正面の低丘陵が油井城(尾の上城)
        大谷山稜線から左手前に波賀尾山:奥は黒頭峰と夏栗山
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丘陵は西側をJR福知山線・天神川が油井から「古市」交差点を左折は今田町・小野原峠を越え播磨の加東市・西脇市方面へ・直進はR176号、「波賀野」交差点でR372号(デカンショ街道)が分岐する。油井城からは東側を武庫川沿い当野から古森・波賀野の出雲神社傍でR372号に合流する政治・経済・文化が交差する要衝地。
      波賀野:波賀野新田を分け開削されたR372新線(峠)・旧道は北尾根先
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先に記した標山(シメヤマ):波賀尾岳と云い・此処波賀野は古くから拓けた農耕の地:農耕の民”出雲族”と波賀野の村社:出雲神社の関わりは不詳だが…油井城八上城波多野氏重臣:酒井重貞が居城する酒井一党の本拠城!。
         波賀野出雲神社
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酒井党は承久の乱(1221)の軍功に相模国(神奈川県)大住郡酒井郷?の豪族酒井兵衛次郎政(正)親が荘園の地頭職・公文職を与えられ多紀の地に来住した酒井氏の始祖:政親の子で孝信の弟政重が油井酒井氏の祖とされる。矢代:酒井主水氏治・
     波賀野新田城への取付”正面奥に仮(アンテナ山)406m-油井城への稜線
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大沢(初田):酒井豊教・初田:酒井勘四郎氏武・栗栖野:酒井信政・波賀野:酒井氏吉…真南条・犬飼・当野・住山・見内・古市・不来坂…ら(平安時代中期の荘園:主殿保・犬甘保・油井保)の酒井郷を領した酒井一族が移り住み武士団「酒井党」となっていく。
次回波賀野出雲神社上ノ砦と以降波賀野新田城をUP予定

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